No.35 Gibson Les Paul Recording ’74(?)
name: Recordings
ご存じない方が見たら謎のギターでしょうねw これ Gibson の Les Paul なんですよ。しかしこのギターは一般的に広く知られている Les Paul のルックスとは全然違うような??
Gibson Les Paul Recording というギターです。
スウィッチ類が多すぎて使い方わかんないですよねwwwww フェイズスウィッチ、アウトプットのハイとロー、3ウェイトーンセレクター、ピックアップセレクター。もうこれだけで頭ん中が沸いちゃいます。ノブは1ボリュームに2トーン、これはわかる。しかし2番目のデッケイドとはなんぞや???
ピックアップを見ても、他の機種では見たことないようなものが……これ一体なに?Gibson のロゴ入りヴァイブかと思いました(思わないですよね)。
実は2021年12月売りのギター誌「Guitar Magazine」に、この Gibson Les Paul Recording の特集が載ってるんですよ。「次はここに何を載せよっかなー」と考えていたボク、特集を見て「あ、こいつ、うちにもいる!!」となりまして載せることにしました!
その特集の冒頭に書いてありますよ!「Les Paul 氏本人が自身のシグネイチャーモデルとして最も理想を反映し、実際に愛用していた特別な Les Paul がある。それが71年から80年の間に製造された “Les Paul Recording” だ」ですって!しかしそれに続いて「今ではさしたる愛用者もおらず人気モデルとは言えないモデルだが……」そんなトホホな言い方ありますかwww と思ったけどかなり的確な表現ですwwwww そうなんですよ、まずうるさい音を出すバンドのライブなんかでは使っている人がいませんw
トホホと言えば、このまま Guitar Magazine 誌を参考にして書いてたら営業妨害になってしまう(トホホ) このコーナーに営業妨害するほどの影響力があるとは思えませんが(それもまたトホホ) 細かいパーツの意味や使用法に興味がある方は Guitar Magazine 2022年1月号を購入して読んでいただければ済んでしまいます(ボクが連載させていただいているコラムも読んでねwww)
それではボク所有の個体についてお話をしていきましょう。
シリアルは 130743。Gibson のこのあたりの年式のシリアルは、解読が非常に難しい!「混沌」、「グシャグシャ」でして、完全に専門知識の分野です。ボクでは到底わからないので、ここは「横山 Gretsch シリアル解読研究所」にお願いしてみましょう(前回解読に失敗したのにwww)(しかも Gretsch の解読研究所なのにwwww)。
以下が研究所の見解です。
「データ解析では1974年製と出ましたが、1973年製の可能性もあります。理由は、この個体と極めて近いシリアルを持つギターの製造年について話してる海外のサイトを見たのですが、やはり74年製ではないかと話は進んでいました。しかし話が終わる直前で”前年にスライドしているケースもあるので73年製が有力だ”と結論づけていました。」
ソースはネットかよwwwww 全く役に立たない研究所ですね。
うーん、こいつは恐らく74年製でしょうね。理由は、直感。
73年製にせよ74年製にせよ、これくらいの年式のギターはもうヴィンテージと言えますね。ってことは!こいつ、このコーナー初の「横山所有の”ヴィンテージギター”ご紹介」じゃないですか!
写真を見てもらうと分かる通り、ヴィンテージ然とした佇まいがカッコいいです。そりゃそうですよね、組まれてから50年弱経ってるんですから。放っておいてもヴィンテージ化していきます。恐ろしいのは、ボクがそれより年をとっているという事実です(それな)
ナットの汚れ具合、ネジのサビ具合などイカしてますねぇ。中でもボクのお気に入りは、指板の木の痩せ具合です。写真では上手く伝わらないんですが(さーせん)、実物の指板のハイフレットなんかは古いローズウッドならではの風合いです。それを見たり感じたりする、自分の手元に置いておく理由としてはそれだけでもう十分です。
さて、何故こいつをゲットしようと思ったかってところなんですけど……肝心のその動機を忘れちゃったんですよねwww ボクが30才過ぎくらいだったので5年くらい前のことですが(ウソ、20年前ですwww)、当時御茶ノ水の外れにあった「HISTORIQUE GUITARS(ヒストリーク・ギターズと読みます)」というギターショップによく行ってたんです。そちらの店長の今井さんという方にずいぶんお世話になりまして、いろんなギターを買いました。そんないろいろ買い集めていた時期の中の1本です。具体的に弾く予定があるわけでもなくなんとなく買ったんです。上記した通り Guitar Magazine にも「今ではさしたる愛用者もおらず」とありましたが、当時も誰も使っていませんでしたwww つまりね、ノリでね、買ったんですね。
そんな使い道もないのに買われてしまったこいつですが、なんと Ken Yokoyama のレコーディングで弾かれるチャンスが訪れます!2nd アルバム「Nothin’ But Sausage」の「Sleepwalk」で弾いたのはこいつなんです!!当時はまだ箱モノを弾く前だったので、「ギターインストの曲は、自分の手持ちのギターの中ならこいつだ!」となったんですね。だってこれ Les Paul 氏も愛用したとある通り、完全にジャズ・ギターなんですよね。
見た目にも特徴があるピックアップ、これはシングルコイルなんです。しかもハイ・インピーダンスとロー・インピーダンスを選べる。録りでは、難しいはずの音作りが上手く行ったんです。目をつぶってバットを振ったら偶然ホームラン打ったくらいのまぐれだと思うんですが、すごく良い音で録れたと記憶しています。
その結果に気を良くしたボクは、次の3rd アルバム「Third Time’s A Charm」に収録したギターインスト曲「Somewhere Over The Rainbow」のレコーディングでもこいつをチョイスしました。しかし……全く良い音が出ない(汗) もう Sleepwalk の時のセッティングなど覚えてません(汗汗) とてもじゃないけど使えないような酷い音しか出ない(汗汗汗) そりゃそうですよね、いろんな機能の意味も理解しないまま、テキトーにいじくってただけですから(へコー) それ以来こいつはレコーディングに登場していません(テヘペロ)
しかし次の音源とかはわかりませんよ?ワンチャンありますよ(ワンチャン、一度使ってみたかったんですよwwww)(これで使い方合ってますかねぇ?)(いいです、WANIMA に訊きます) だって Guitar Magazine が各機能の解説をバッチシしてくれてますから、次は正しく使う自信ありますね(キリッ!
最後に名前なんですけど、何故 Les Paul Recording というギターに「Recordings」という名前を付けてしまったか……これはボクがそもそも「Les Paul Recordings」という名前のギターだと間違えて覚えてたからなんですねww まぁ日本人には s がつくのかつかないのか、とか難しいですよ!日本語には複数形の観念がないですもんね。
Ken Yokoyama の初期メンバーに Colin (コリン)というギタリストがいました。彼が時々お客さんに「コリンズ」と呼ばれていたのを耳にしたことがあるのですが、それを思い出しました。これは別に複数形や単数形の話ではありませんがwwwwwwww
今回紹介するにあたって、あらためて名前を変更しようかとも考えましたけど、おもしろいからそのまま「Recordings」君で行くことにしました。
「Les Paul Recording の Recordings 君」です。
2022/1/6