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guitar

No.40 Solid Bond SB-CSP-KY

name: Komajiro

Solid Bond のギターの紹介です!まずこの聞き慣れぬブランド「Solid Bond とはなんぞや?」というところから始めましょう。

Solid Bond とは、輸入代理店で経験を積んだボクの友人であり恩人でもある重田さんという方が、2019年2月に北区田端に出店した店舗、そしてブランド名です。出店以来今までにいろんな「横山健グッズ」を開発、販売してくれています。ほんとにいろいろありますよ……オリジナルギター弦、ストラップ、シールド、ギタークロス、クリップチューナー、それに「初心者用ハードウェアセット」など。ボクがデザインした Tシャツも販売してますね!

というのも、このお店の構想段階からボクもいっちょ噛みしてまして、開店にこぎつけるまでの助走期間中はよく集まってミーティングしてました。この「Solid Bond」という名前もボクがつけましたし!信頼されてますねー(うっとりwww)

集まる機会が多ければ、自ずと「健さん、こういうおもしろい商品あるけど、横山健モデルで作らない?」という話になりましょう(そんなつもりがない場合もあったでしょうが、ボクには全部そう聞こえましたw) それでいろんなものを作ってもらったんですが……遂に行き着くところまで行きまして、ギターを作ってもらっちゃいました!www

まず廉価版といいますか、エントリーモデルを作りました。それに「Coursesetter(コースセッター)」という名前をつけました。「一度こいつを手にしたら、人生のコースが決まっちゃうかもよ?」という期待を込めた造語なんですが、その名に恥じぬ良いギターができたと思っています。こちらは絶賛販売中です(10万台前半で手に入るはずです)!!

そしてレギュラーラインを作ろうと手をつけ始めたところで……コロナですよ。動き、止まっています。それには「Soulsmasher(ソウルスマッシャー)」という名前もついているんです。文字通り「あなたの魂ブッ壊しちゃうよ!」っていう気合を込めてつけた造語なんですが、まだ市場には出せる状態ではありません。そろそろ形になればいいな、と思っています。

ちなみに今回の「Komajiro」はレギュラーラインのさらに上級モデル、「カスタムショップ製」なんです。「オールハンドメイド」で、エントリーモデルやレギュラーラインとは別軸で動いていたので、突然こいつ1本だけ仕上がった、という感じです。Solid Bond に工房があるわけではありません。このカスタムショップは「TS Factory」という工房に依頼して製作してもらいました。

ボクが実際に手にしたのは2019年7月19日、とのことです。おお、もう4年弱かぁ!一時期ちょっと調子を落としてたんでライブでも弾いてなかったんですが、ちょうど最近スタジオで久しぶりに弾いて「あれ?音が変わった?」と思ったところだったんですよ。久々に弾いてすごく感触が良く、先日開催された日比谷野音での「DEAD AT MEGACITY」にも持って行って急遽1曲こいつで弾いたんです。

以前になんかのギターのところで書いたかもしれませんが、ギターってそういうところあるんですよ。しばらく弾いてやらないと、すねてて全然鳴らないギター。久々に弾いてやると「今日を逃すもんか!」と一生懸命鳴るギター。ちょいオカルトチックですが、あるんですよ。人間みたいです。こいつは後者なんでしょうね!

これもボクの持論なんですが、ソリッドのギターは組まれてから鳴り始めるまで大体2年ちょいくらいだと感じています。箱モノは少し長く、3年ちょい。根拠は全く無く、経験則からくる持論です。こいつは組まれて4年弱ですから、それとも合致しますね。

ステージデビューはその翌月の乱シリーズ、2019年8月2日の福井でのライブだったようです。そうそう!2019年の8月といえば、ボクは宮本浩次さんのバックをやった時期でもあるんですよ!フェスに2本参加したんです。そのリハーサルの時に宮本さんに「そのギター……特注?」みたいなことを聞かれ、いろいろお話した記憶があります。宮本さん「はぁ……すごいねぇ」と関心してましたよ!もちろんステージでも弾きました。すごいな、Komajiro!あの宮本さんの目にも止まって、宮本さんの声に合わせて鳴ったんだぞ!!

さあ、では細かく見ていきましょう。

狙いは「独特のヘッドシェイプを持ったセミアコ」でした。セミアコということは、当然センターブロックが入っています。

このヘッドシェイプ、ボクがデザインしました!とにかくデカいヘッドにしたかったんです。個性的なルックスで、我ながらめっちゃカッコ良いヘッドになったと思っています。ヘッドの形状はボディーの形状と同じくらい重要ですからね!一番最初にデザインしたものを製図してみたら「これじゃペグが回らない」とか「弦と弦がぶつかってしまう」というマイナートラブルがありましたが(ちっともマイナーじゃない、大問題です汗汗汗)、社員の山岸さんの手を借りてなんとか良いところに落とし込めました!

ヘッドのロゴもボクのデザインです。真ん中になにやらフラミンゴと毛むくじゃらのキンタマのような物体が2つ確認できる装飾がありますね?フラミンゴは正解です。毛むくじゃらのキンタマは……良ーく見てください、ヤシの木ですwww なんとなくボクの持つ「ラグジュアリー感」を表現したくて描いてみましたwwwww 他人様はどう感じるかわかりませんが、ボクはこれ大好きですww

ヘッド裏にはカスタムショップのマークも入っています。これもボクがデザインしました。

ボディーに目を移すと……まぁ素晴らしいメイプルの杢です!これ写真の腕前が悪すぎてイマイチな写りになってしまったんですが(汗汗汗)、実物の杢はランダムで、深くて、めっちゃ素敵です。

TS Factory の方が木材の買い付けに行った際に、わざわざ写真を撮って送ってくれて、ボクに選ばせてくれました。メイプルの写真を3点送ってくれたんですが、一番複雑な杢が入っているものを選びました。これは TS Factory の方との共通見解だったんですが「こいつは整然と杢が入ったバリ虎じゃない方がおもしろい!」、ということでこれになったんです。本当に複雑で特徴的な杢です。ボディーバックも素敵ですね(ウットリ)!

ちなみにトップ材、張り合わせた継ぎ目などがないですよね。メイプルの単板であることがわかっていただけると思います。贅沢っす!!

ピックガードの形状が独特ですね!Solib Bond オリジナルです。ボディーの形状ももちろんですが、先述した通りヘッドの形状はもちろん、ピックガードの形状もギターの見た目を決める大きな要素です。ヘッドは理想形があったので比較的早くアイデアが出ましたが、ピックガードがどうも良いものが思い浮かばない……最終的に山岸さんがアイデアを出してくれて、それを採用しました。

これらのオリジナルデザインと見事な木材、それにダメ押しとばかりにゴールドの Bigsby B7 とインペリアルペグを装備、「豪華絢爛」という言葉が合うんじゃないでしょうか!

続きましてコントロール部。1弦側のホーンの付け根にガイコツがくっついていますね?これはマスターボリュームです。Gretsch のギターに大体ついているものですね。Gibson のように各ピックアップに対応したボリューム/トーンのポットもありますので、そこで細かいことは調整できますし、マスターボリュームを絞れば全部の音をシャットアウトできます。しかもマスターがこの位置にあると非常に操作しやすい。この回路が現状フェイバリットなので、これを選択しました!

ちなみにですが、このカスタムショップ製、昨年の秋頃から受注生産をしております!!あなたも買えるわけですよ!!しかしマスターボリュームはガイコツではなく、シルバーの丸いポットを採用しております。ボクも実は最初はシルバーを付けていたんですが、なにかの打ち合わせの際に重田社長から「今度、海外からこれの輸入をやってみようと思うんだ」と聞かされたのがガイコツノブ。「ひ、ひとつ、く、くださーい!!」といってもらってこいつに付けたんですが、その直後のコロナ禍でどうやら生産ができなくなってしまったようで……輸入の話もご破産。おそらく今では入手困難になっているのではないでしょうか。なんていうブランド名だったかな??

どこの業界もそうでしょうが、本当にコロナにはいろいろとめちゃくちゃにされましたね……。

ピックアップ、まずフロントなんですが、これは Solid Bond オリジナルピックアップです。これがまたいいんですよ。出力の高さやパワーがどうこうというよりも、雑味が良い感じに混ざってまして。比較的ヴィンテージトーン方向だと思うんですが、角の取れた丸っこいヴィンテージトーンじゃないんです。攻撃的なヴィンテージトーンといいますか。非常におもしろいピックアップなんです。

当初はリアもこれを乗っけていましたが、ある時期に Duncan の SH-4 に載せ替えちゃいました。受注生産のものにはどっちが載るのかな??おそらくデフォルトで Soild Bond オリジナルが載るんだと思いますが、もし興味がある方は直接 Solid Bond に連絡してご確認いただければ、と思います!

あ、それからお話しておかなければならないこと、このギターはボリュート付きです!ネックとヘッドの境目の裏側のところにボコッと出っ張った部分がありましょう?これをボリュートといい、もともとはヘッド折れを防ぐためのものでした。でもボク、ボリュートの存在感って好きなんですよねぇ……なので意味もなく(ないわきゃないですが)ボリュート付きにしてみました!

要するにボリュートの存在は「ここが折れる可能性があるよ!」、「ここ少し弱いよ!」ということを逆説的に示してしまうものなんですが、こいつに関しては全くそういうわけではありません。単純にボクの好みを反映しただけです(やっぱ意味ないっぽいですねwww)。

いまやいろんなギターを弾くようになったボクですが、セミアコならこいつか2017~8年頃に活躍した「Freddy」を持っていれば安心、それくらいアベレージの高いギターだと思います。

ああ……「Komajiro」という名前の由来も話さなければいけませんね……憂鬱ですが……。こいつのカラーは正確には「アンバー」といいます。でも、なんか薄茶色っぽいですよね?4年弱たって少しくすんできた気がしないでもないんですが、手元に来たときなんてパキンパキンに発色が良く、薄茶色のイメージが強かったんです。薄茶色、茶色……となると、ねぇ?「コマじろう」しか思い浮かばなかったですよ……。

ギターが豪華なだけに、名前を告げた時の皆さんの狼狽っぷりが見てて辛かったですよ。重田社長は笑ってましたけど、ギターテックのミチュは少しの沈黙の後「……は、はい」とわかりやすく納得行ってないことを態度で伝えてきましたwwww ミナミちゃんに至っちゃー怒ったんじゃないかなぁ?wwwww 「もっとマジメに名付けた方がいい」くらいなこと言われた気がします……。でもいいんっす。こいつは Komajiro なんです。

最後に!こいつ1点ものだったので、ヘッドにシリアルナンバーの刻印等がないですよね?正式なモデル名は Fホールの中のシールに書いてあります。「SB-CBP-KY」汚くて読めねぇwwww これボク自分でやってって書かされたんですが、ボールペンの出が悪かったのか、若干失敗してましてねww まぁいいでしょw シリアルは「A20A0001」とのことです。これまた余談ですが、このシールもボクがデザインしました!

こうして振り返ってみると、相当自分のプレイスタイルに合わせたものになってますし、改造もしてしまっていますが、「豪華でタフな横山健のギター」という気がしますね!デザインものもほとんどボク自身で描いてますし!「ギタリストを投影している」という意味でも、自分にとっては大事なギターです。

ちなみに!ちなみにですが!ザ・クロマニヨンズのベーシストであるコビーさんも、Solid Bond 製のカスタムショップのベースを使用していますよ!!

Solid Bond の今後にもご注目ください!

2023/6/5

No.40 Solid Bond SB-CSP-KY / name:Komajiro
  • No.40 Solid Bond SB-CSP-KY
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