No.16 ESP Custom Order Made Les Paul Type
name: Blue
そういえばこいつには名前ついてなかったなぁ…。たぶん Honey までギターに名前つける習慣がなかったんですね(…いや本来は要らないんですけどねw)。
そんで急遽名前をつけました!その名も「ブルー」です(猛爆)
皆さんステーンってなったとは思うんですけどねww逆に気合い入ってません?wwwだって今後どんなに青いギターを手に入れても、ブルーといえばこいつなわけですからwwwww
こいつを入手したのは、オレの記憶が確かならば…1995年の暮れですね。「Growing Up ツアー」の初日、旧新宿 loft だったんですけど、その日のリハの時に届きました。オレが手に入れた3本目の ESP のギターです。その最初の2本でハイスタの1st フルアルバム「Growing Up」をアメリカのサンフランシスコで録ったんです。それが1995年の夏。だから…レコーディングに向かう前にはオーダーしてったんでしょうね…?とにかく1995年製、20年物です。
そうなんです、こいつはオーダーメイドなんです。なのでシリアルナンバーはありません。なにをどう注文したかというと…「青いギターが欲しい」とだけ言いましたwwwそしてその際に「Hot Wheel」というアメリカのミニカーのパッケージを渡して、「青はこの色で、文字は Pizza Of Death って入れて」と注文しました(猛爆)なので細かいところは全部 ESP のタンショウ君が決めてくれたんです。
ちなみにこれまたサンフランシスコで録ったハイスタの2枚目のフルアルバム「Angry Fist」ではセカンドギターとして持って行き…でもあまり使わなかったような気がするなぁ。
印象的なのがヘッドですね。ESP のギターに散見されるオリジナルヘッドなんですが、このロゴはレアですねぇ!ESP のロゴも数タイプあるとは思うんですけど、これはあまり他で見たことないなぁ…。なんでこれなんだろ?オーダーのギターはこういうロゴにしてたのかなぁ?オレが知らないだけで案外有名だったりすんのかなぁ?まぁグダグダ言ってないで ESP に訊けば早いんですけどねwwwww
あと写真では分かりづらいですけど、ネックがかなり薄いです。この頃のオレは、前にタンショウ君が証言してくれた通り、薄いネックが好みだったようです。それは Honey の出現あたりから変わったようなんですけどね…。言われてみたらそんな気がします。
あ、思い出した!一番のこだわりポイントは「ボリュート」でしたwwwwwwwそうなんです、オレなぜかボリュートが好きで(猛爆)ボリュートというのは、ヘッド裏からネックにかけてコンモリとしてるのわかります?これを「ボリュート」っていうんですよ。ネックとヘッドに角度がついている場合、そこを補強する役目があります。たぶん ESP を持つ前に Gibson の80年代の Les Paul を使ってまして…それにボリュートが付いてたので好きになったんだと思うんですけど…。でもボリュートってあまり世の中的にはカッコ良いとされていない気がします。でも…シブいじゃないですか、ボリュート?
こいつは Growing Up ツアーから、黒い Custom タイプと交互に、ハイスタの初期メインギターとして活躍しました。Air Jam ’97 ではこいつを持ってましたね!
ライブで使用していた頃は、ピックアップが Seymore Duncan でリアが JB、フロントが SH-1だったらしいです。いまはレコーディング時にラインで使うことが多いので、ラインでの音乗りの良い EMG81 にリア/フロントともに変えてあります。
あと、ヘッド裏に、ペグを変えた形跡が確認されますね。これも以前はゴトーのグローバータイプを装備していたのですが、シュパーゼルのロック式に交換してあります。
Honey が登場した頃からライブで弾かなくなったんですが、いまでもレコーディングでは毎回必ず登場するギターなんです。先述した通り、ピックアップを EMG に変えて、「ガイドギター」として使ってます。
さあ「ガイドギター」とはなんぞや?Ken Band や BBQ CHICKENS のレコーディングでは、まずドラムを録ります。そのドラム録りの時に、ギターも一緒に弾くんです。でもアンプではなく、ミキサーに直で繋いで、その音をドラマーの耳元に送ってるんです。そしてドラム録りが終わった後、あらためてアンプでギターの音を作って一から録り直すんです。つまり、一緒に弾くんだけど、絶対に使われない音なんです。でもそのガイドギターがないと、ドラマーはただクリック(メトロノーム)に合わせるしかなく…つまり「ノリ」も「バンド感」もなくなってしまう、それがオレの考え方なんです。だからガイドギターは絶対に必要なんです。ちょっと悲しい存在なように響くかもしれませんが、レコーディングに於いてはかなり重要な役割なんです。
でも EMG に変えてエフェクトの乗りも良くなったから、なんか隠し味的なオーバーダビングをミキサー直で入れたい時なんかには、やっぱりこいつを使いますね。
あと…写真を見てお気付きの方も多いとは思いますが…こいつ、焼かれてます(猛爆)いや、理由があるんですよ!wwww理由って言ってもね、屁理屈みたいなもんですけどねwwwwというのも、表舞台から身を引くと、なかなか味も入りづらいじゃないですか?wwwwwwwレコーディングには欠かせないギターとはいえ、環境もライブほどラフじゃないし、なにしろ触る時間が少ない。しかも案外丁寧に弾くし、レコーディング用のギターだからギターテックにも丁寧に扱われるし…。つまり、全然味が入っていかない、ということになるんですwwwwwだから…いつのレコーディングだったかなぁ?道路に出て縁石にガツーンとぶつけてやったんですよwそしたらいい感じで塗装が剥がれてwwwwwwwそれだけじゃなんかつまんなかったから焼いてみたんですwwwwwwwその時のミナミちゃんの顔ったらもうwwwwwwwwwww「軽蔑の眼差し」って辞書で引いたらこんな顔が出てくるって顔してましたwwwwwwww
でもたまにいますよね、ギター焼いて味入れる人?ザック・ワイルドさんとかもそうですよね?だからその時もオレ、ミナミちゃんに説明したはずなんですよ、「ザックだってやってるじゃん?」ってwwwwwwwもちろん返答は「まぁそりゃそうだけど…」でしたねwwwwwwwまぁ確かに、焼いてる現場を見たら、そりゃ味入れというよりは虐待にしか見えないでしょうねwwwwwwwww実際オレもギターに火がついた時「ウワッ!」って思いましたもんwwwwwwwwwwwwww
まぁそんな味入れをされながらも「Sentimental Trash」のレコーディングでも大活躍してました!
2015/10/07
追記 2016/02/22
もらったメールの中に「ブルーのピックアップが昔はSeymore DuncanのJB(リア)とSH-1(フロント)だったと記載がありますが、ピックアップの配色やカバーの有無はわかりますか?
その当時の写真もUPして頂けると幸いです。」というリクエストがありましたので、お応えしたいと思います!
なにしろ20年ほど前の話なので(汗)写真の状況も今とは違いまして…そう、デジカメがなかった時代なので、意外と写真がないんですよ…。ボクもプリントしてあるもの、いわゆる「紙焼き」なら持ってるんですけど、家の一体どこにあるのやら…。どこかにしまい込んじゃっててわかんなくなっちゃってるので、結構困り果てました。
そこで、自分で探すより早いってことで、「世界のキシーダ」こと岸田哲平先生に一生のお願いを致しました!「Blue を弾いてる90年代のオレの写真、大至急、今晩中によろしくー」って(猛爆)
哲平くんが昔の資料をゲームを中断してちょちょっと漁ってくれた結果、…ほとんどが「ネガ(白黒反転)」だったんですが、数点「ポジ(カラーのネガって感じですかねぇ?)」が見つかって、それをパソコンで取り込んで送ってくれました!
この写真は、それこそ1997年くらいかなぁ?Angry Fist 期だと思います。これでピックアップの配色、カバーの有無、はっきり確認できると思います。やっぱり EMG を搭載している現在と、相当イメージが違いますね…。トップの色や形状ももちろんそうなんですが、ハードウェア類の色味や材質なんかもそのギターの表情をかなり左右するんだなと、ボク自身も再認識した次第であります(キリッ