No.29 Woodstics Les Paul Type Proto
name: Candy
ついに!!Woodstics の登場です!!さすがにご存じの方も多いとは思いますが、「Woodstics ってなに?」という方に簡単に説明します。Woodstics とは、ESP 内で展開している「横山健プロデュース」のギターブランドです!
ボクの幼馴染の仁科ハルヲという男がいまして、彼が東北沢で「ZAP」というサーフショップを経営しています。そのお店を発信源としてボクとハルヲでなにかおもしろいことができないかということで、2018年3月に二人でブランドを始めました。それが Woodstics なんですが、ハルヲはスケートボード担当、ボクはギター担当しています。もう少し踏み込んで言うと「スケートボードとギターという異なるものをひとつのブランド名の下で製作する」という、かなりレアなブランドなんです。ボクはギター製作のアイデアを ESP に持ち込んで、ESP 内で展開させてもらっている、というわけです。
Woodstics はアパレルも充実してきてますので、ぜひ公式ウェブサイトをチェックしてみてください!
ブランドが始まったのが2018年。ボクとハルヲは2017年まるまるかけて、あーだこーだと話し合ってわくわくするアイデアを出し合っていたんです。こういったことを始めるのは年単位の仕込みといいますか、準備が必要になりますよね。なかなか大変です。
そんな中出会ったのがこの「Candy」なんです!
きっかけは特に Woodstics とは関係なかったんです。ESP の人に「Bigsby のついた LP タイプないかなぁ?」という、ごく普通のギタリストとしての相談がきっかけでした。おそらく Hi-Standard の “Another Starting Line” のレコーディング、そして2016年末の “Good Job! Ryan ツアー” あたりで、久しぶりに Navigator の LP タイプを弾いたのがきっかけだったんでしょう。「やっぱ Navigator いいねぇ!!」って思ったんですね。
しかし Bigsby 搭載の Navigator は所有していない。せっかく Bigsby の使い心地やその独特のサウンドを知ったからには、LP タイプにも載せてみたいって思ったんです。ところがボクが所有している Honey や Skate に Bigsby を搭載するとサウンドが変わるのでビビる、いや、ビビったことなんか一度もないです、サウンドが変わるのでするべきじゃないって思ったんですよ。それが先の相談に結びついたわけです。相談したのが2017年の春頃だったと思います。全然ビビってないです。
そしたら「お店にしばらく吊るされている LP タイプがあるよ」って連れてこられたのがこいつなんです。そうなんっすよ、こいつはもともと Navigator だったんですね!!
おそらくこいつが手元に来たことが「Woodstics」というブランドでギター部門を展開して、それを ESPさんの中でやらせてもらうことはできないか!?」という発想に繋がったんだと思うんです。そういうきっかけになった、トリガー的な大事なギターです。
入手当時は当然 Navigator のロゴがヘッドについていました。それを「Woodstics に変えてもらうわけにはいかないだろうか?こいつを Woodstics の初号機にしたいなぁ」なんてむちゃくちゃな相談をしたら、ESP さんはオッケーを出してくれました!なんて理解のある会社なんでしょう!!
ボク、一生懸命ロゴをデザインしましたよー。突飛なもんじゃなく、ちゃんとギターのヘッドに存在して違和感がないもの……ハルヲのアイデアも借りて、結構オーソドックスでカッコいいものができあがりました!
それでですねぇ……「Candy」の名前の由来なんですが、その赤いメタリックな色からです。「キャンディー・アップル・レッド」という色なんですよ。これもボクからのリクエストではなかったんです、たまたま連れてこられたのがこの色をまとったこいつだったんです。「アップル」でも「レッド」でもなく「キャンディー」って名付けるのがいかにも横山って感じですよね(知るかですよねw)
ボクが入手したのは2017年5月。音が良かったんで、その年はよく弾きましたねぇ!同年6月に行われた Hi-Standard の “The Gift” のレコーディングではいきなり四天王の一角を担いました(Gibson ES355 の”Freddy”、Grtesch の Falcon Jr. の “Sky”、Navigator の LP タイプ “Skate” と合わせて四天王でした。)。その後の “The Gift ツアー” でも毎ステージで弾いていたので、こいつのことを見た方、覚えている方も結構いらっしゃると思います。
ところがっ!残念なことに最近は弾いていません。それには事情があるんですよ。Woodstics の話なんですけどね、Ken Yokoyama の相棒ギタリスト、ミナミちゃんのモデルも作ってるですよ。もう何機種あるのかなぁ?3機種くらいはあるとは思うんですけど……それがね、揃いも揃ってね、「キャンディー・アップル・レッド」なんですよwwww どうやらミナミちゃんがこの色をとても気に入ったようで、全部のギターに採用してしまっているんですね!!つまり Ken Yokoyama のライブだと、ミナミちゃんはステージ上でほとんどこの色のギターを弾いている。そこでボクまで同じ色のギター弾いちゃったら、なーんかねぇwwww すーーーんげぇ赤が好きなバンドみたいじゃないですか?wwwwww どうでもいいっちゃーいいようなことですけど、やっぱなーんかねぇwwwwwwwwww なので今は出番待ちです!
ヘッド裏にシリアルナンバーが「14 0601」とあります。組み込みが2014年6月とのことです。ボクの手元に来るまでに3年は経っていたわけですね。そりゃ最初からしっかりした音がするはずです。
Bigsby も直付けではなく VIBRAMATE(ビブラメイト)を使って装備されているのがわかると思います。これを使うとボディーに穴を開けなくても Bigsby を装備できるんです。
リアのピックアップはおなじみ Seymour Duncan の “JB”。ピックアップの揺れ防止のために周りにスポンジを詰めて固定の手助けをしてあります。
あと、ナットが黒いですね?なんでしょうこれは??どうやら「タスクナット」という商品のようです。
いろいろと見どころの多いこの Candy、結局一番の見どころは打痕じゃないですかね(結局ねwwwwww)?短い期間しか使っていないのに、ボディーバックについた打痕がなかなか凄い。
こいつね、めちゃめちゃ重いギターなんですよ。重量のあるギターだと……弾いてて振り回しますよね?そしたら戻ってくる時に、それなりに勢いをつけて戻ってきてしまいます。ライブ後に膝に内出血があり「なんだこれ?」と思い出してみると、重いギターを振り回しててぶつけてたなんてことがよくあります。例えば Gretsch のホローボディーのギターなんかは、ボディー裏にあまり打痕らしい打痕はできません。摺ったような傷はできますけどね。ドーンと当たらずに逃げるんでしょうね。そんでまたボクがスタッズのついたベルトやウォレットチェーンをつけてるんで、重量のあるギターが逃げずに当たると、こいつについたような打痕になるっつーわけです。
なーんていう打痕考察もあったりなかったりwww
次にこいつが人前に出るのはいつになるのかなー?Ken Yokoyama でミナミちゃんが別の色のギターも持ち始める時か、ひとりでギターを務める Hi-Standard の時、ってことになりましょうねー。
それまでちょいのんびりしててくださーい。
2021/9/18